1か月のMVP開発とは

MVP開発(1か月)は、中心となる業務を1つに絞り、1か月で小さく本番公開する開発の進め方です。3か月分の開発をAIで1か月に縮めるものではありません。最初から全機能をそろえるのではなく、いちばん大切な流れが最後まで動く状態を先に公開し、実際の利用状況を見てから次の投資を判断します。

たとえば、問い合わせの受付から担当者への割り振りまで、予約の申し込みから確定まで、といった「1つの業務の始めから終わりまで」を形にするイメージです。

1か月で作れる範囲の目安

ProductBuild StudioのMVP開発では、次の数字を目安にしています。一律の上限ではなく、複雑さと1か月で公開できるかを判断するための目安で、案件ごとの作業範囲書で公開する範囲と受入条件を決めます。

主な利用者1種類
中心となる業務の流れ1つ
主要な画面3〜5画面程度(必要に応じて簡易な管理画面を含む)
外部サービスとの連携0〜1件程度
対応する端末PC・スマートフォンのブラウザ(レスポンシブ対応を含む)

ログインなどの認証と、データの登録・表示・更新・削除といった基本的な機能は、この範囲に含まれます。

1か月では作らないもの

次のような内容は、1か月の範囲では扱いません。短い期間で無理に詰め込むと、品質や公開後の安定性に影響しやすいためです。

  • 複雑な決済・返金の処理や、多数の外部サービスとの連携
  • 大規模なデータ移行や、既存システムの作り直し
  • 複雑な権限管理や、多数の利用者の種類、大量の画面
  • 高度なリアルタイム処理や、無停止での切り替え・高可用性が必須となる構成
  • 高度な監査・セキュリティ認証の取得を前提とする要件や、法規制・安全性の要件が特に強い領域
  • ホーム画面への追加などのPWA対応、プッシュ通知、オフラインでの利用

これらが必要な場合は、新規開発(3か月)、リプレース開発(6か月)、または個別のお見積もりでご相談いただく形になります。

何を作り、何を後に回すか

1か月で公開するうえで一番大切なのは、最初に作るものと、後に回すものを分けることです。機能を削ること自体が目的ではなく、中心の業務を最後まで動かすための整理です。

判断に迷ったときは、次のように考えます。

  • その機能がないと、中心となる業務が最後まで進まないか
  • 当面は手作業や既存のツールで代わりにできないか
  • 公開後の利用状況を見てから決めた方が、無駄を減らせるか

1つ目に当てはまるものを最初の範囲に入れ、2つ目・3つ目に当てはまるものは公開後の候補として残します。開発中に出てきた小さな要望は、最初に決めた範囲の中での入れ替えで対応し、範囲を広げる要望は公開後の改善としてご提案します。

総額60万円(税別)に含まれるもの

MVP開発(1か月)は、総額60万円(税別)の固定価格です。主に次の内容を含みます。

  • 目的・利用者・中心となる業務の流れ・受入条件の確認と、公開する範囲の決定
  • 画面・データ・認証の設計と、Webアプリケーションの開発
  • 中心となる流れのテスト
  • AWSでの本番公開(ドメイン・DNS・SSLの設定支援を含む)
  • 操作説明、ソースコードと最低限の引き継ぎ情報
  • 本番公開の翌日から、公開した月の翌月末までの受入確認と初期の不具合対応

お支払いは2回に分けます。第1回(30万円)は契約締結後にご請求し、ご入金を確認してから着手します。第2回(30万円)は開発する月の月初にご請求し、その月の末日までにお支払いいただきます。

※ AWSやドメイン、外部サービスの利用料は、開発費とは別にかかります。GitHubやAWSなどのアカウントは、原則としてお客様の名義でご用意いただきます。価格と範囲の最新の内容は、MVP開発(1か月)のページをご確認ください。

1か月の進め方

開発する月(1日から末日まで)で本番公開まで進めるため、契約・初回のご入金・キックオフは、その前の月に済ませます。

前の月契約、初回のご入金、キックオフ
1週目公開する範囲を確定し、画面・データ・認証を設計
2〜3週目中心となる流れを実装し、動作確認とフィードバックを反映
最終週テスト、本番環境の準備、公開の承認、本番公開、操作説明、引き継ぎ
翌月末まで受入確認と初期の不具合対応

当方の責任により、合意した範囲が1か月で完了しない場合は、追加費用をいただかずに、対応計画と新しい公開予定日をご説明したうえで完了まで対応します。お客様のご都合による遅れや仕様の変更、外部サービスの審査・障害などは、別途ご相談します。

1か月で進めるための、発注側の条件

1か月という短い期間で公開するには、発注側のご協力も欠かせません。次の条件がそろう案件が向いています。

  • 意思決定をする方が明確で、契約前に目的・利用者・中心となる流れ・受入条件を決められる
  • 必要な素材・データ・アカウントを開発開始前に用意できる
  • 確認やご質問へのご回答を、原則1営業日以内にいただける

確認やご回答が遅れた場合は、期間を延ばすのではなく、公開する範囲を小さくして調整することを基本にしています。

新規開発(3か月)を選んだ方がよい場合

MVP開発(1か月)は、新規開発(3か月)の機能を1か月へ詰め込んだものではありません。次のような場合は、新規開発(3か月)の方が合っています。

  • 主要な機能をまとめて公開したい
  • 利用者が2種類になる、または主要な画面が5〜10画面程度になる
  • 外部サービスとの連携が2件程度必要になる
  • ホーム画面への追加などの基本的なPWA対応を、最初の公開に含めたい(要件と優先順位を確認したうえで、含められる場合があります)

PWAがプロダクトの中核で、必要な機能を3か月の範囲に分けられない場合や、多数の外部サービスとの連携が必要な場合は、個別の期間とお見積もりをご提示します。

どちらで進めるかは、初回のご相談で内容を伺ってからご案内します。詳しくは新規開発(3か月)のページをご覧ください。

公開後の改善の進め方

公開した後は、実際の利用状況を見ながら、次に作る機能を決めていきます。1か月で作らなかった機能は、このときの候補になります。

継続して改善したい場合は、3か月・総額150万円(税別)のスタンダード、3か月・総額300万円〜(税別)のグロース、または個別のお見積もりでご提案します。継続のご契約は必須ではありません。

まとめ

1か月のMVP開発は、中心となる業務を1つに絞り、最初に作るものと後に回すものを分けることで、小さく本番公開する進め方です。作れる範囲には目安があり、1か月で進めるには発注側の条件もあります。ご自身の構想が1か月に収まるかどうか迷われる場合は、初回のご相談で一緒に整理しましょう。